乱歩の効用

NHKの「知るを楽しむ」で、大槻ケンヂ江戸川乱歩の世界について
語っている。
前回は『蟲』と『押絵と旅する男』がテーマだった。
で、乱歩の作品の一部を朗読するところで、「気違い」の単語が
含まれていた。
もちろん、朗読は普通に「気違い」と発音されていたし、画面にも
朗読のために引用された文章全体が読めるようにうつしだされていた。
ちゃんと「気違い」と表記してある。
出版でも放送でも、「気違い」は禁止用語ではなく、あくまでも
「自粛」してるだけなのだ。
それなのに、ふだんの会話やプライベートな手紙やメールでも伏せ字
を使って「キ○ガイ」とか使う人が多いのはなんなのか。
臆病なのか。
NHKでも普通に使っていたのに、それよりも公共性の低い個人の日記
掲示板などで伏せ字使ったりするのは、臆病や馬鹿だけでなく、
考え違いというか、自惚れが過ぎるというか、卑怯というか、ケツの穴
が小さい話ではないか。
そんな小市民は乱歩でも読んで一から出直せ、と言いたい。
(今、言った)