ドスロリ

昨日放送してたETVの「21世紀のドストエフスキー
サブタイトルは「テロの時代を読み解く」になっていた。
「私の中の悪」「悪の様々な形」「テロの時代とメディア」などの
テーマで、亀山郁夫氏が、金原ひとみ加賀乙彦森達也と語り合う。
ボリス・アクーニンも出ていた。
二項対立や、キャラ化で単純な図式を描きがちな現代では、
ドストエフスキーの深さは新鮮なのだろう。
一番意外だったのは、新訳の『カラマーゾフの兄弟』が若い人にも多く
読まれている、ということだ。
これ自体はいいことだと思うが、ドストエフスキーといえば、若い内に
読む必須科目みたいなものだと思ってたので、今さら若い人が読んでいる
ことを取り上げることが、意外だったのだ。
僕みたいに、文学をほとんど読まない人間でも、『カラマーゾフの兄弟
『悪霊』『白痴』『罪と罰』『地下室の手記』『貧しき人々』くらいは読んでいる。
ドストエフスキーの代表作しか読んでいないので、まことにおはずかしき次第だが。
(おかげでこんなテキトーな人間になってしまった!)
今の自分は、物事を深く考えないいいかげんな人間なので、僕も新訳の
カラマーゾフの兄弟』を読んで、今の若者と少なくとも同じレベルに到達したい
ものだ。