児童虐待

100円均一の店で、カゴに山盛り50個くらい物を入れたヤンキーの
お母さんが、幼稚園くらいの男の子をバカーン!と蹴っている場面に遭遇した。
キックが相当きいたようで、男の子はしばらくうずくまっていたが、
その後、必死で「お母さん、ごめんなさい、お母さん、ごめんなさい」
とすがりついていた。
その子はとくに蹴られるような悪いことなどしていないのに、だ。
ヤンキーママは、蹴るときも無言。
謝り続ける子どもがすがりついてきても、無視していた。
子どもにしてみれば、母親に見捨てられたら生きていけないから、
必死なのだ。
そう言えば、と、親が子どもを蹴っている場面、短い人生ながら
何回か見たことがあるなあ、と思い出した。
どれもこれも、親の虫の居所が悪い、という程度の理由だった。
(1回、親がサッカーボールキックを子どもの腹にぶちこみ、その子が
壁にロングゴールを決めていたこともある。ナイスシュートと叫びたくなった)
立場も弱く、力もなく、生活手段を持たない子どもは、親のいい玩具だ。
絶対に子ども時代には戻りたくない。
そんな思いがあるから、子どもが主人公を演ずることのできる、子役や
アイドルの世界に僕は接して、惜しみない応援を送りたくなってくるのだ。