イタリア哲学の回帰――その起源とアクチュアリティ

講師:ロベルト・エスポジト(イタリア国立人文科学研究所副所長)+フェデリコ・ルイゼッティ(ノース・キャロライナ大学准教授)

日時:2011年3月4日(金)13:30〜
場所:京都大学吉田南キャンパス 吉田南総合館東棟 101・107号室

内容:つねに世俗経験の葛藤とトラウマにさらされているイタリア哲学は、主体理論、認識論、言語分析、解釈学的脱構築などとは別のものを目指している。イタリア哲学の中核には「生」というカテゴリーがあり、そこには「政治」および「歴史」というカテゴリーが緊密に――かつ問題含みの仕方で――結びついているのである。濃密で不透明なこのマテリア――生――は、表象のフォルマ的秩序には還元しえない。そのためにこそイタリアの思想は、今日のわたしたちの時代を特徴づける兆候と深く共鳴しあうのである。

(参加費無料、事前申込不要、通訳つき)