眠れぬ夜の奇妙な話

諸星大二郎を集中的に読んでいる。
暗黒神話』や『妖怪ハンター』『コンプレックスシティ』『アダムの肋骨』あたり、つまりは80年代までは好きで読んでいたのだが、空白の90年代がなぜか開いてしまった。
最近、諸星大二郎の『ずっと先の話』を読んだなあと思ってたら、望月峯太郎だった。
最初が「モ」で始まるのと、「太郎と二郎」の違い。そんな類似点だけで、人は勘違いしてしまうのだ、と教訓を得た。ボケとんのか!
今日読んだのは3冊。雑誌「ネムキ」に連載されていた「栞と紙魚子」のシリーズだ。
栞と紙魚子の生首事件」
生首事件
自殺館
桜の花の満開の下
ためらい坂
殺人者の蔵書印
ボリスの獲物
それぞれの悪夢
クトルーちゃん
ヨグの逆襲
ゲッコウカゲムシ
栞と紙魚子と青い馬」
本を読む幽霊
青い馬
おじいちゃんと遊ぼう
雪の日の同窓会
足跡追って
黄昏の胃之頭公園
空き地の家
頸山のお化け鳥居
ラビリンス
栞と紙魚子 殺戮詩集」
魔書アッカバッカ
頸山の怪病院
殺戮詩集
ペットの散歩
ゼノ奥さん
長い廊下
頸山城妖姫録

舞台となる胃之頭には、エキセントリックな住人ばかりが住んでいて、巻を追うごとにお互いに絡みがあったりする。そのあたりジョジョの奇妙な冒険杜王町みたいなもんだ。
超常事件が起こるが、主人公の栞も紙魚子も恐怖にとらわれるそぶりがなく、あっけらかんとしている。
恐ろしい出来事があっても、こんな風に、異常なことと共存できればいいのだな、と思った。僕の住む世界も胃之頭公園とそんなに変わらないような気がしてきた。
作中の登場人物で、アナーキーな女の子「クトルーちゃん」というのが出てくるが、これがお友達の「あなるちゃん」に似ているのだ。名前だけ聞いてたら、どっちが実在の人物やら!と、言っても、僕はあなるちゃんに会ったのはまだ1度きりなので、大間違いのコンコンチキなのかもしれない。