水木しげる貸本モダンホラー（下）

水木しげるの『貸本モダンホラー下巻』を読んだ。
貸本漫画を面白いと思うのは、きっと多感な小学、中学頃によく
読んでいたからなのだろう。
今でも思い出したようにではあるが、漫画を集中的に読んだり
することがある。
それが全部貸本だったら、どんなに天国だろう。
幼児退行してしまうかもしれない。
水木しげるの面白さがわかったのは、つい去年のこと。
作品が多くて、まだまだ読むものがあると思うと、ワクワクする。
この本に収録されていたのは次の６編。
永仁の壷
庭に住む妖怪
ねずみ町三番地
サイボーグ
太郎岩
不死鳥を飼う男
水木しげるレベルになると、貸本と言っても、商業誌掲載の漫画
とほぼ変わらない。
情熱大陸見たら、さいとうたかをが出てた。
さいとうたかをも貸本漫画を描いてるが、なんだか他の漫画家
とはレベルが違いすぎて、びっくりしたことがある。
さいとうたかをの膨大な漫画を読むのなら、やはり、まずは貸本の
を読みたい。
『台風五郎』みたいに、後で描きなおしたものじゃなく、貸本のまんまで。
手塚治虫記念館では、手塚漫画を好きなだけ自由に読むことができる。
水木しげるや楳図かずおも同様の施設があるのだろうか。
１日中、水木漫画や楳図漫画を読んでいられたら、どんなに幸せだろう。
特に、貸本時代のを。