この男、命売ります

どんがらがん

ル・モンド・ディプロマティーク7月号
インドの差別是正措置の限界/プルショッタム・アグラワル
ロッコに足止めされたアフリカ人たち/ソフィ・ブハーリー
貧しい国々は被験者の宝庫/ソニア・シャー
http://www.diplo.jp/articles.html

一番興味深かったのは、3本めの新薬のための人体実験の記事。
先進国だと、既にいろんな薬を飲んだり、治療を受けたりしてるけど、貧しい国だと、そういう治療を受けていないピュアな人体がゴロゴロあるわけだ。
また、先進国の人々は自ら実験体になろうとする人が少ない。
アヴラム・デイヴィッドスンの短編「さあ、みんなで眠ろう」は下等宇宙生物ヤフーを人体実験に使う話で、あまりにも悲惨な状況に耐えかねて、主人公はヤフーたちを安楽死させる。
でも、僕は、こういう人体実験の被験者になりたくてしかたがない。(もちろん、報酬目当てだ!)
僕も以前、こういう新薬の実験のアルバイトをしたことがあって、とても面白かった。
薬飲んで、1日中本を読んでゴロゴロしてるだけでお金をくれるのだ。
肉体疲労もなく、覚えなければならないスキルも何もない。
その薬が元で具合が悪くなったり、死んだりしたら、もっと面白い、と思っていた。無茶苦茶だ。自暴自棄だけど、ちっとも深刻じゃなくて、面白がっていた。今でもその考えにあんまり差はない。
あいにくと、年齢制限があって、僕は既に実験の対象にならない年齢に達してしまった。
でも、中高年向けの新薬の実験には、中高年の体を使うのが一番いいんじゃないのか。
売血もできないこのご時世、薬の実験くらいさせてほしいな。
市民税、府民税のあまりの高騰に、すっかり生きる意欲も失せているところだし。