モンジャン公

ル・モンド・ディプロマティーク」1月号で「警備員が作り出す権威関係」と題する記事をマルタン・モンジャンが書いている。
http://www.diplo.jp/articles08/0801.html
要するに、根拠もなく警備員がえらそうにしてる、という内容。
警備員は一介の市民で、何の特権も権力も持っていない。
規則を守らせるために存在しているが、法の代理人じゃない。
大衆的私有地の管理者は、セキュリティー大義名分にして、来訪者を監視し、自由を圧殺する。これは「ミクロファシズム」だ、と。
規則と法律の混同ということで、フーコーがひかれ、新しいファシズムということでドゥルーズがひかれている。
たまたま今読んでいる『空間管理社会』という本でも繰り返しフーコードゥルーズが取り上げられていた。この2人以外いないのか、というくらいに。
マルタン・モンジャンの主張はなるほど納得させられるが、警察や憲兵の高圧的態度は射程に入っていない。高圧的態度や高血圧はごめんだ。高気圧ならオーケー!